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help リーダーに追加 RSS 犬の話 『南総里見八犬伝』

<<   作成日時 : 2006/01/03 19:46   >>

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 TBS開局50周年新春ドラマ「里見八犬伝」、期待して見たのですが、八房(犬)が出てきませんでした。(戌年、なんとか犬に出演してもらいたかったです) そこで、滝沢馬琴が28年という年月をかけて書いた大長編『南総里見八犬伝』です。犬が出て来るのは、最初のほうです。
 上総国、長狭、平群の領主、里見義実の愛娘、伏姫は、光かがやく美しい女児でしたが、ものを言わず、ただ泣くばかりでした。いろいろ手をつくしましたが、ききめがありません。最後の手段とお願いした州崎明神で、老人から仁義礼智忠信考悌の八文字を彫った水晶の数珠を首にかけてもらうと、不思議とそれからは泣くことがなくなりました。
 そのころ、長狭郡の富山で、母犬が狼に殺され、狸に育てられたという犬が評判になっていました。里見義実はその犬を見て、城中で飼うことにしました。普通の犬の2倍はあろうという大きな犬で、体に8つの黒い斑点があったことから八房(やつふさ)と名付ました。この八房は、伏姫になつき、その傍らから離れようとしませんでした。(伏姫の伏は人に寄り添う犬という字です) 伏姫が16歳になったとき、安房郡館山城主安西景連が養女に求めてきて、断わると里見の城を攻めてきました。城を囲まれた義実は、愛犬八房に、敵将景連をかみ殺すように語りかけました。そのとき、たわむれに、もし成し遂げたら、姫をおまえにめとらせてやろうと言いました。それを聞くと八房は前足をかがめ義実に頭を下げるようにして一声たくましく啼きました。
 八房は敵陣に突進し、景連の首をくわえて帰ってきました。八房はほうびにとご馳走をたまわりますが、それを受け入れず、姫を求めます。義実は激怒しましたが、伏姫にとりなされ、八房に姫を与えることを承諾します。
 八房は伏姫を背に乗せて、富山の洞窟に入ります。伏姫と八房はその洞窟で暮らします。やがて、伏姫は八房の気に感応し、身ごもり、それを知った伏姫は死を覚悟します。そして、いよいよ伏姫が自害しようとしたとき、義実の家来金碗大輔の鉄砲で、八房は撃たれて死んでしまいます。
私は身ごもっていますが、腹中にあるのは、犬の子ではありませんと、伏姫が腹を切ると、体内から白気が出、仁義礼智、忠信考悌の8個の珠が飛び散りました。その後、その珠を抱えた八犬士が各地で出生します。八犬士には、犬の字がついています。持っていた仁の珠から、犬江親兵衛(仁)、犬川荘助(義)、犬村大角(礼)、犬坂毛野(智)、犬山道節(忠)、犬飼現八(信)、犬塚信乃(考)、犬田小文吾(悌)の8人です。

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