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今日、NHK文化センターに立ち寄って、チラシを見ていていたら、7月期に「ことばの杜〜朗読の現場で〜」という講座がありました。 元NHKアナウンサーの山根基世さん、広瀬修子さん、宮本隆治さんの3人が講師を務められます。 実は、山根基世さんの『ことばで「私」を育てる』(講談社 1999年)を先日読み直したばかりなので、すぐ目に入りました。 昨年のことだったと思います。NHKのアナウンス室長を退いた山根基世さんが、広瀬修子さん、宮本隆治さんらと共に、退職アナウンサーらによる「ことばの杜」という有限責任事業組合(LLP)を発足させました。 目的は、なお現役を続けたいシニアの受け皿として、朗読や読み聞かせなどの社会貢献に努めるという、ことでした。 <「ことばの杜」は話し言葉講座などの教育貢献、日本文学の朗読アーカイブ作製を基本事業とし、さらに番組供給などNHK内外から広く仕事を受ける。> 『ことばで「私」を育てる』には、厳しいアナウンサーの仕事の一端がかいま見られます。 「組織の壁、男社会の壁に頭をぶつけ、深い傷を負いながら学んだのは、自分の思いを実現するためには『感情的にならず、論理的に、しかも心に届くことば』で発言する能力が、ぜひとも必要だということだ。そのためにはわかいうちから自分の中に、だれの借り物でもない、自分自身の体験から得た『自分のことば』を育てていくことが大切だと痛感した。」 1985年の「男女雇用機会均等法」のこともよく出てきて、女性が働くことの現実の厳しさも感じられます。 そしてなにより「ことば」の重み、これが実感として伝わる本です。 例えば、「リーダーシップはことばだ」という所。 「仕事のうえでリーダーシップを発揮するためにも、なにより必要なのが『自分のことば』である、仕事での体験を通して獲得した、周囲を納得させることのできる理念を――――と言おうか。私自身、指導力を発揮すべき立場に置かれながらそれができず、いかに 『自分のことば』をもっていないか、臍(ほぞ)をかむ思いをしたことがある。 ではどうしたら『自分のことば』を獲得できるか――――とにかく『わが社の商品』についてよく勉強しなさいと言いたい。私の場合なら番組、放送、ジャーナリズムについて。私は自分の勉強不足をはじて、みなさんにご忠告申し上げるのだ。」 いかに「自分のことば」を持つか、そのためには、努力がいることが分かります。 カルチャーセンターの「商品」、これは何か。「講座」一つにしても奥が深く幅も広いです。受講生、講師、時間、施設、そして生涯学習とは・・・・、勉強しなければならないことはたくさんあります。 NHK文化センターのチラシでは、「朗読」についての講座案内になっていますが、山根基世さんの本を読んでいると、もっと奥の深い、生き方の根本にふれる、講座であるように思います。 たくさんの人が集まるといいですね。「ことばの杜」のためにも。 |
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